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頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか? 高橋政史

先月、高橋政史という人の「頭がいい人は、なぜ方眼ノートを使うのか?」を、夫に勧められて読みました。

この本は、タイトルの通り方眼ノートの効用及び使い方について書かれたものです。

タイトルからは、単なるハウツー本、巷によくあるノート術の本という印象を受けます。
しかしいざ読んでみると、安易な本とは全く違います。

頭がいい人の例として、外資系コンサルティング会社(例えばマッキンゼーやボストン・コンサルティング・グループなど)のコンサルタントが挙げられていますが、彼らが仕事で用いるノートが方眼ノートだそうです。

それも、自社のオリジナルのものだったり、市販のものを会社の備品として社員が自由に使えたりと、会社が推奨しているという感じです。

その理由が本書内で説明されていきます。

細かな理由としては、
1.方眼に沿って図や表が書きやすい
2.行の先頭や段落が揃えやすく、バランスを整えやすいので、見た目が美しく見える
などがありますが、最も大きな理由は、「ノートを簡単に3分割して使える」というものです。

「ノートを3分割してどうするの?どうして頭がよくなるの?」という疑問がすぐに浮かびますが、3分割されたノートへの書き込みの仕方こそが、本書の内容が凝縮された箇所と言えるでしょう。
社会人なら「1.事実 2.解釈 3.行動」、学生なら「1.板書 2.気付いたこと、疑問点 3.要約」といった形で、3つの部分に書き込んでいくことで、論理的な考え方を自然に鍛えて身に付けていくことができるというものです。

事実に即した論理的な考え方とは、上記の外資系コンサルティング会社が最も重視する能力であり、コンサルタントたちはこの能力を修得するために、方眼ノートで自らの思考を整理し磨き上げていくそうです。

現在のビジネスシーンにおいては、「ロジカルシンキング」、すなわち論理的思考力が重視され、書店でもこうした類の本が多数売られています。
本書もその中の一種ではありますが、「ノートテイキング」、すなわちノートの取り方という視点からロジカルシンキングについて語っている本は、夫によると他にほとんどないとのことです。

個々のテーマについて何かしらの行動を起こせるようにする

本書では、自分で線を引き3分割したノートに、「1.事実 2.解釈 3.行動」または「1.板書 2.気付いたこと、疑問点 3.要約」を書いていくことで、曖昧かつ散らかっている状態の自分の思考やアイデアを、クリアなものにし、整理整頓された状態にしていき、個々のテーマについて何かしらの行動を起こせるようにする、ということが究極の目標であると主張しているのが、私の読後の感想です。

役立った内容はいくつもありますが、
まず最初に印象に残ったのは、「小さいサイズのノートは能力にフタをする。」という記述でした。

実は私も今まで仕事をしていた頃、A6くらいの小さいノートに仕事の業務手順などを書いていました。ですので、この指摘にはドキッとしてしまいました。

本書では、ノートはA4サイズを使うように推奨しています。

「『ノートのサイズは、思考のサイズ』です。」という文章を、今でもはっきり覚えています。

色々なメモ書きなどは、もらい物のメモ用紙やチラシの裏を使っていましたが、本書を読んでからはA4サイズのノートを買い(もちろん方眼ノートです)、そこに書き込んでいます。

2つ目は、仕事ノートは「捨てる」ノートであるという趣旨の内容です。

もちろん、ノートそのものを捨てるわけではなく、自分の思考やアイデアの中のいらない部分、無駄な部分をそぎ落として整理し、最終結論に辿り着くためにノートを使うという趣旨です。

本書では、「端的に言えば、整理術のキモ、片づけのキモは、捨てることにあるのです。」との文章がありますが、本書は単なるノート術・思考術の本ではなく、整理術の本でもあると改めて認識しました。

「断捨離」や「ミニマリスト」に代表されるように、最近は物を捨ててすっきり整理整頓された生活をすることが、多くの人々の憧れとなっています。

しかし、言うは易く行うは難しで、これを実践できている人は多くはありません。

かく言う私も整理整頓、片づけは非常に苦手です。

今までにも整理術の本を何冊か夫に買ってもらい読んだのですが、いまいちピンと来ず、実践できていません。

しかし、本書のような切り口で説明してもらったおかげで、心の中にストンと落ちたというか、自然に納得できた感じがしました。

「片づけられない」方々にもおすすめ

本書は学生や社会人、特に事務や営業系のビジネスパーソン向けに書かれたものと最初は思っていましたが、そういった方々だけではなく、仕事を含む現状の生活に行き詰っている方々、整理整頓が苦手ないわゆる「片づけられない」方々におすすめできる本です。

自営業者やブルーカラーの方、主婦の方など、どんな方にも役に立つヒントがあるはずです。

読者一人ひとりの抱える問題がどんなものであっても、本書のように方眼ノートを使って考えを巡らせることによって、解決策に着実に近づくことができると思います。

本書は図や表、写真をふんだんに使っており、内容も論理的かつ分かりやすく書かれていますので、普段本を読まない方々(私もその一人です)でも抵抗なく読み進められるはずです。

ページ数も200ページちょっとですので、読み終わるまでにそれほど時間もかかりません。

価格も1,400円+消費税とお手頃です。
本嫌いの方々にも自信を持っておすすめします。

president.jp

toyokeizai.net

頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?

頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?