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アイデアのちから チップ・ハース、ダン・ハース

ビジネス書籍

全米ベストセラーになった、マルコム・グラッドウェル著作である、原題「ティッピング・ポイント」に触発された事により、この本が書かれたそうです。(邦訳は「急に売れ始めるにはワケがある)

「ティッピング・ポイント」も読みましたが、そちらでは「世間で流行、社会現象を引き起こすにはある3つの要素がある」と書かれていました。

その3つの要素とは、少数(マイナー)の目に留まる事を意識する事、記憶に粘るようにする事、物事の背景が味方する事です。

これら3つの要素の内、この「アイデアのちから」の著者であるチップ・ハース、ダン・ハースは、「記憶に粘るようにする事」をテーマに主に本作を書き上げています。

チップ・ハースはどのような人物かというと、スタンフォード大学ビジネススクールの教授であり、組織行動論を専門としています。

「如何にアイデアが人の記憶に粘着するか」をモットーにしているのです。

一方、もう1人の著者であるダン・ハースとは、マイクロソフト等の有名企業の他、米国国際開発庁等でも講演をする、シニアフェローです。

「アイデアのちから」には、世間の人々、つまりユーザーの心を動かして最終的に世界を動かすとてつもないアイデアを実現するには、6つの法則があると書かれています。

まず最初の3つは、単純(要点を際立たせる事)・意外(人々の関心や興味を惹く事)・具体性(解りやすく記憶に残りやすい事)です。

そして残りの3つは、信憑性(人々が信用しやすい情報である事)・感情的(人々の心を掴む事)・物語(アイデアのテーマに沿って行動が可能であるか)です。

そして、同時に「知の呪縛」も語られています。
「知の呪縛」とは、何か物事を理解してしまった場合、その物事を知らない自分が想像できないという心理です。
例えば何げなくテレビで見た他人のアイデアを微かに記憶の中に留めていたとしましょう。

その後、いざ自分が新たなアイデアを生み出そうと思った時に、「以前記憶した他人のアイデア」が邪魔してオリジナルのアイデアが生まれにくくなるのです。
この「知の呪縛」を防ぐには「何も学ばず、自分の一度作ったアイデアをまた新しく考える」という方法があるとも紹介されています。

つまり「アイデアのちから」という本には、アイデアやデザインを生み出すクリエイターにとって欠かせない法則や、アイデアを生み出す方法が書かれているのです。

どんなアイデアが受けるのか、どんなアイデアで顧客を増やせるのか

私は商品企画という、アイデアが必要になる仕事をしています。
そして趣味で、写真を撮ったり絵を描いたり、それらをコラージュしているのです。

しかしどうにも「アイデアが思い浮かばない」、「他の人の真似をしようと思っていなくてもデザインが似てしまう」というジレンマに嵌っっていました。

そこで何か役立つ本はないだろうかと探している時に、この「アイデアのちから」に出会ったのです。

「アイデアのちから」に書かれている6つの法則を読んだ時に、思わず拍手をしたくなりました。

アイデアをただ単に生み出すだけではいけませんし、それがユーザーの記憶に残るようなものでないと意味がありません。

その為の6つの法則である単純性・意外性・具体性・信憑性・感情性・物語性はどれも欠かせないものなのです。

例えば過去に米大統領であったジョン・F・ケネディが、「人類を月へ」と演説をしました。

その演説を聞いた民衆は、「単純明快であるが意外であり、一見あり得ないようで信憑性がある、そしてわくわくしてストーリー性がある」話しに熱狂したのです。
「アイデアのちから」が言いたいのはこういった事で、これが人の心を掴むアイデアなのだと感じました。

この6つの法則と、そして知の呪縛とその逃れ方を知ってから、どんどん仕事にも役立つようになりました。

今までは「どんなアイデアが受けるのか、どんなアイデアで顧客を増やせるのか」が解らなかったのです。

それと同時に「何をやっても人真似になる、パクリでもなくオマージュでもないのに自然とそうなってしまう事」にも悩んでいたのでした。

しかし「アイデアのちから」を読んで、アイデアとはどういう力を持っているのか、その力を身につけるにはどうすればいいのかが理解できるようになったのです。

誰にでもどの世代にも受けるけれどそれだけではない意外性があり、そして信憑性があって感情を掴むストーリー性のあるアイデアが浮かぶようになりました。

そしてこれはアイデア、デザインを生み出すだけではなく、例えば取引先へ商品を提供する際のセールストークにも応用する事ができます。

6つの法則を応用して「解りやすくしかし意外的で、信用しやすい話し」を目指してセールスする事で、売上も伸びるようになったのでした。

 

翻訳されたビジネス書ですが、テーマにある6つの法則の通り、「単純だけど解りやすい」という内容になっています。

普段あまり小説を読む事のない私でもスラスラと読めましたから、若年層にもおすすめです。

この「アイデアのちから」は、過去の私のように「アイデアを生み出す苦しみ」や「どうしても他人のアイデアやデザインと似てしまう事」に悩む人におすすめです。

一体その「知の呪縛」から抜け出すにはどんな方法が有効なのか、そして「知の呪縛」から解き放たれると、次にどのような行動に出ればいいのか解るようになるでしょう。

勿論アイデアの為の6つの法則も「知の呪縛」から抜け出す方法も、デザイン業や商品企画をしている人以外に、営業の仕事をしている人にもおすすめなのです。

顧客へ向けてどのように商品を勧めていいのか解らないという場合は、6つの法則を応用する事で、顧客のハートをがっつり掴むトークが出来るようになるでしょう。

他にも、商品提案の会議で社員の心を掴みたい時、プレゼンで成功したい人にも役立ちます。

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アイデアのちから

アイデアのちから