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なぜ一流の人はみな「眠り」にこだわるのか? 岩田アリチカ

ビジネス書籍

なぜ一流の人はみな「眠り」にこだわるのかは快眠術の専門家として「眠れていますか?ー朝までぐっすり、ガバッと起きる43の秘訣」や「疲れないカラダを手に入れる快眠のコツ」などの著書をお持ちの岩田アリチカ氏が2015年にすぱる舎から出版した本です。

著者の睡眠についてのコンサルタントとして活動している方で、創業1830年の老舗寝具メーカーの家業を継いだ方でもあります。

今回のこの本は、著者が長年研究を重ねた結果、快眠を促す方法論を書いた本です。

本を書く上での参考文献も多く経験と日々の勉強の結果を著作にまとめた本でもあります。

著者の家業が寝具メーカーということもあり、宣伝本的な位置づけの本ではないかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、寝具についての記載は意外なほどに少なく、余計な売り込みを受けずに睡眠について勉強したい人におすすめの1冊です。

人間は1日の3分の1の時間を睡眠に費やしています。
しかしこれまで睡眠について、真面目に考えてきた人はあまり多くはいませんでした。
休むということは、これまでの感覚からすると怠けていることのように受け取られていた風潮がありました。

その結果、長時間労働や多大なストレスにより、心身ともにバランスを崩す事例がビジネスマンを中心に増えてきており、様々な社会問題となっています。

この本は寝具メーカーだから睡眠を考えているという枠を超えて、人間に必要な睡眠の在り方を考えてもらうために、様々な事例から人間には睡眠という休息が必要であり、適切な睡眠時間や良質な睡眠時間は、逆に労働の生産性を上げてくれることを教えてくれています。

また、スピリチュアル的発想や根性論、変えられないものを変える努力を強いるような内容は一切なく、現実的な方法で睡眠をコントロールすることで、日々の睡眠の質を高めるにはどうしたら良いのかについて詳しく記載しています。
このことにより、睡眠の質や量を改善し、私たちの日々の暮らしを改善する手助けができるようにしたいという著者の考えが伝わる1冊です。

眠らないことが優秀な証ではないことを教えてくれています

著者の睡眠に対する向き合い方は本書野中で常に現実的です。
睡眠に対して書かれている本には、活動時間を増やして成功する人生をつかみ取ってほしいという意図の本と、良質の睡眠がとれれば睡眠時間は短くても問題はないといった内容の本が数多く存在します。

しかし、この本の著者は1日数時間しか寝ないショートスリーパーや、10時間以上寝るロングスリーパーなどはその人の体質、年齢などによるものであって、誰もがなれるわけではないといいます。

これまで私たちの持つ睡眠に対する認識は、活動していない無駄な時間と捉える傾向にありました。

そのため、極端なショートスリーパーこそ、ビジネスマンの目指す理想像という風潮があり、寝ることをとてもネガティブに捉えていました。
この点について著者である岩田氏は、様々な事例を元に、眠らないことが優秀な証ではないことを教えてくれています。

またそれと関連して、眠ることで疲労を取り去り、本来発揮できる力を維持することについても述べられており、これまでのストイックな生活スタイルについて考えさせられました。
20代では連日の徹夜でも無理が利いていたのに、年齢を重ねていく度に無理が利かなくなってくる現状を「もう歳だから」とあきらめるのではなく、そもそも20代のころから疲労をため込んでいたということがわかったことは発見でした。

この本を読んでみて気づいたことは、そもそも現代社会の過ごし方が極端にバランスを欠いたものであるということです。

パソコンなどの電子機器が普及する前に叫ばれたことは、パソコンの登場でより効率的に仕事ができることで無駄がなくなり楽になるといったものでした。
しかし現代社会を見ると、効率的になった分、忙しく過酷な状況がひっきりなしに起こるようになっただけであり、一向に楽にはなりません。

なにも意識せず、日常を過ごしていると、このような状況に入り込んでしまい、その結果心身ともに疲れ果てていくのが現代社会の姿です。

睡眠を通して1日をリセットし、この過酷な状況を自分でコントロールできるのだということがわかったことが、この本で学んだ大きなことの1つです。

人間にとって眠りという行為の意味を教えてくれる

この本の特徴は、前項でもお伝えしたように現実的に自分で変えられる部分知ることができることや、睡眠についての捉え方が変わる所です。
会社に勤めている多くのビジネスマンは、仕事について多くのことを変えられません。
それは、どうしても勤めている会社の都合や、業務の都合に合わせて自分のスケジュールを決めなければいけないからです。

そういった方々でもできる、日々のちょっとした点を改善するヒントが多くありますので、最近あまりうまく眠れていないと感じる方や、日々の仕事がハードでストレスをうまくコントロールできていないと感じている方におすすめな1冊です。

また、もし睡眠の質や量に不満や不安をお感じでしたら、ショートスリーパーについての本やスピリチュアル的発想の本を読む前に、この本で人間にとって眠りという行為そのものは何を意味しているのかを本書を通じて考えることで、日々の生活を睡眠という行為を中心に考えられるようになり、心身のバランスをとるヒントにすることができます。

careersupli.jp

なぜ一流の人はみな「眠り」にこだわるのか?

なぜ一流の人はみな「眠り」にこだわるのか?